【日本ではマイナー?】デュンケルは甘みも苦味も完備した素晴らしいビアスタイル!

ビアスタイル「デュンケル」についてビールのあれこれ
この記事は約7分で読めます。

こんにちは!光太郎です。

ビール好きなみなさん!
突然ですが、ビアスタイルの「デュンケル(ドゥンケル)」ってご存知でしょうか?

花形ビアスタイルである「IPA」や「ペールエール」「ヴァイツェン」などと比べると、あまり耳にしないマイナーなビアスタイルかもしれませんね(^^;

しかしこの「デュンケル」は、とてもバランスの取れたナイスなビアスタイルなんです。

ということで、この記事では「デュンケル」について詳しく解説いたします。

また、比較的手に入れやすいおすすめデュンケルについてもご紹介いたしますので、ぜひ最後までお読みください(^^)

デュンケルはドイツ語で「暗い」という意味のビアスタイル

デュンケルは「Dunkle」と書き、一般的に「黒ビール」と呼べる色合いのスタイルです。
語源はドイツ語で、意味は「暗い」を表しています。

「暗い」と「黒い」は違いますので、ビールの色味は必ずしも真っ黒ということはなく、茶褐色〜明るい黒といったイメージでしょうか。

日本地ビール協会のビアスタイル・ガイドライン2204】によれば、デュンケルの色合いは『ライト・ブラウンからブラウンの範囲』と定められています。
(※ミュンヒナースタイル・デュンケルの場合)

何にしても、「真っ黒なビールじゃない」ということが解っていればOKだと思います(^^)

デュンケルは真っ黒なビールではない(^^)

デュンケルは真っ黒なビールではない(^^)

ちなみにデュンケルはラガーに属するビアスタイル。
喉越しの良いものが多く、見た目の重たさに反してスルスルと飲めるビールが多いですよ。

光太郎
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「エールとラガーの違い」「黒のビール」について解説した記事もありますので、併せてお読みいただければ嬉しいです(^^)

デュンケルの特徴

デュンケルの見た目(色味)については上記の通りですが、さらに味や香りについても表にまとめました。

光太郎
光太郎

なお、ここでは基本的なデュンケルスタイルである「ミュンヒナースタイル・デュンケル」を取り上げて解説いたします。

発祥国ドイツ
発酵方法下面発酵
ABV5%程度
味の特徴モルトの甘みとほろ苦さのバランスが良い
適温7℃程度
合わせたい料理肉料理、ソーセージ、チョコレートケーキなど

香りの特徴はモルト由来で、

  • チョコレート香
  • ロースト香
  • パンやビスケット香

といったものが感じられます。

ホップの苦味はかなり控えめに造られていて、味も香りもモルトに比重を置いたものになっています。

そのおかげか、甘みも苦味もバランス良く感じる美味しいビールが多い印象です(^^)

風味のバランスが取れたビールが多い印象

風味のバランスが取れたビールが多い印象

デュンケルの銘柄紹介

ここでデュンケルの銘柄についてご紹介いたします。
一般的に「デュンケル」といえば、ミュンヒナースタイル・デュンケルのことを指します。

このビアスタイルで手に入りやすい銘柄といえば、軽井沢ブルワリー「THE 軽井沢ビール Premium Dark」や、同ブルワリーの「Dark」というビールでしょう。

柔らかく芳醇な味わいとフィニッシュに残るほろ苦さと甘さ。
さすが軽井沢ブルワリーと言いたくなる、美味しいビールです(^^)

光太郎
光太郎

それぞれのビールを紹介した記事もあります!
ご参考にお読みください♪

エールスタイルのデュンケルについて

前述した通り、デュンケルは下面発酵のラガースタイルです。

しかし、上面発酵のエールスタイルにも「デュンケル」と名の付くビアスタイルがあります。

この場合は、「そのビアスタイルで醸造し、色味は暗い」といった意味合いで「デュンケル」という名称を使っていると思われます。

ここではその中で2つの「デュンケル・〇〇」をご紹介いたします(^^)

デュンケルヴァイツェン

1つめは「デュンケルヴァイツェン」です。
こちらは小麦を主原料にしたビアスタイルです。

白ビール」と呼ばれることもある「ヴァイツェン」というビアスタイル。

このビールを醸造する際の麦芽にローストしたものを使うことで、見た目は黒っぽいヴァイツェンが誕生します。
ヴァイツェンなのでエール(上面発酵)ですね。

口当たりはヴァイツェン特有の柔らかさ。
味は香ばしいモルトのキャラクターを感じることができるビールです(^^)

僕の場合、このビアスタイルを「BEAR BEER DARK WHEAT(ベアービール ダークウィート)」というビールで体験しました。
このビールは外国の食品を取り扱うジュピター(Jupyter)というお店で販売されています。

デンマーク王室公認のビールで、小麦麦芽のバナナ香と香ばしさが同居する美味しいビールです(^^)

デンマーク王室公認の「BEAR BEER DARK WHEAT」

デンマーク王室公認の「BEAR BEER DARK WHEAT」

デュンケルボック

もう1つは、デュンケルボック

ボックはラガー(下面発酵)のビアスタイルで、ホップ感はほとんど無く、モルトの旨みに全振りしたようなビールとなっています。

光太郎
光太郎

ボックについて詳しく解説した記事も併せてお読みください!

このボックのデュンケルタイプということで、よりモルト感を味わえるビールとなっています。

僕はドイツの「Weltenburger Kloster(ヴェルテンブルガー)」というブルワリーの「Asam Bock DUNKEL DOPPELBOCK(アッサムボック デュンケル ドッペルボック)」を飲みました(^^)

7.5%のハイアルコールビールで、エスプレッソのようなコクと苦味。
そしてビスケットのような香ばしさと甘みを感じる素晴らしいビールです。

味も濃く、アルコール度数も高いので、ゆっくり飲んで楽しめるビールです♪

「Weltenburger Kloster」の「Asam Bock DUNKEL DOPPELBOCK」

「Weltenburger Kloster」の「Asam Bock DUNKEL DOPPELBOCK」

デュンケルのビールを見つけたらぜひとも買ってみよう!

この記事では、ビアスタイルの1つ「デュンケル」について解説いたしました。

デュンケルは「暗い」という意味のドイツ語。
それは必ずしも真っ黒という意味ではなく、茶褐色、明るい黒って感じです。

特徴としては、甘み・苦味・旨みといったものがそれぞれバランス良く感じられ、しかもラガースタイルなので喉ごしも良いという優れもの。

前述した「軽井沢ブルワリー」のビールなどは通販でも購入できますし、価格も控えめ。
おすすめデュンケルの1つですよ♪

IPAやヴァイツェンなどと比べるとなかなか見かけにくいビアスタイルです。
その分、どこかで目にした場合は「レアなビール見つけた!」と思って、ぜひ買って飲んでみてください(^^)

光太郎
光太郎

ビアスタイルはいろいろありますが、僕は個人的にかなり好きなものの1つです(^^)

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