「ビールは苦いから嫌い」の根本的理由と解決方法について。【人間だから仕方ない】

ビールが苦くて嫌いなのは仕方ない感情・・・ビールのあれこれ
この記事は約6分で読めます。

こんにちは!光太郎です。

この記事では、「ビールが嫌いだ」という人について、その根本的な理由を解説いたします。

ビールが嫌いという人が多いのには理由があり、それは「苦味(にがみ)は危険な味だから」というものです。

何が危険なのか。
それには人間の、動物としての本能や遺伝が関係してきます。

この記事を読めば、今まで何となくビールが嫌いだと思っていた人も、「ああ、そういう理由で自分はビールが嫌いだったのか」というのがわかるはず。

記事を読むことで、自分の周りにいるビール好きな人の気持ちを理解してあげてもらえたら幸いです笑

ビールの苦味の原因はホップにある

ビールは苦い。
これは本当のことです。

僕はクラフトビールをたくさん飲みます。
またクラフトビールの個性を表す「ビアスタイル」には、様々な味や香り、苦味の程度の違いがあることは知っています。

しかし、基本的には苦い味であることには違いありません。
その理由はビールを造るときの主成分であるホップに関係してきます。

ホップは主に香りの部分に関する材料ですが、香りというのは味を感じる際の要素の1つでもあります。
特徴としては上に向かってどんどん伸びていく生命力の高い植物で、長いものでは10mくらいは余裕で越えるそうです。

ウィキペディアによると、

ホップはアサ科のつる性多年草。
ビールの苦味、香り、泡にとって極めて重要で、雑菌の繁殖を抑え、ビールの保存性を高める働きがある。

Wikipedia「ホップ」より引用

と書かれています。
それぞれビールになくてはならない働きだというのがわかりますね(^^)

ビールの原料としては香り付けや抗菌効果などを目的として使われるのですが、実はヨーロッパなどでハーブ(薬草)の一種として薬代わりに使うこともあるのだとか。

それが独特の苦味となっていて、口にした時「うえっ、にがっ」となる人が多いのです。
「良薬口に苦し」という言葉がありますが、薬というのは基本的に美味しくない味ですよね(^^;

ホップこそがビールの苦味の正体!

ホップこそがビールの苦味の正体!

遺伝的に苦味は「避けるべき味」

日本成人病予防協会が2011年5月にこういう記事を書かれています。
(少し長いですが、引用させていただきました。)

苦味 〜おいしさの秘密〜

苦味とは、コーヒーやビール、ゴーヤなどの、舌を刺激するような苦い味のことをいい、人間が味わうことのできる五種類の基本的な味(甘味、塩味、苦味、苦味、うま味)のひとつです。

苦味は、本来、毒のあるものを示す味として認識されるため、甘味や塩味と比べて、約千倍も感じやすくなっています。
また、こどもは、大人以上に苦味に敏感であり、苦味の強いゴーヤやピーマンなどを口にしたがらない傾向があります。

その敏感さを持つ理由は、こどもが、毒のあるものを判別できずに口に入れたとしても、すぐにその苦味を感じ取って本能的に吐き出すことで、危険を避けられるようにするためと考えられています。

しかし、成長の過程で、安全、楽しい、健康的、というような良いイメージとともに苦味を口にする経験を重ねることで、やがて、苦味は、おいしさの範囲を広げて食生活を豊かにする「大人の味」として受け入れられるようになります。

苦味をもたらす成分は、コーヒーなどのカフェイン、ビールのイソフムロン、ゴーヤのククルビタシンなど、植物由来のものが代表的です。
これらの成分は、植物が、自身を守るために作り出したと考えられています。
苦味があれば、多くの動物も人間と同じように、毒のあるものとして認識するからです。

日本成人病予防協会「苦味〜おいしさの秘密〜」より引用

この記事の通り、実は甘い、酸っぱいなどの味覚のうち、「苦い(にがい)」味というのは「危険な味」だとDNAに記憶されているそうです。

はるか昔の狩猟最終の時代では、食べられるものかどうかは実際に口にしないと判別できませんでした。
口にした瞬間で判断する必要があり、苦い味というのは(毒物など)危険な味だったそうです。

その遺伝的記憶から、人間は苦い味を避けたいと思うようになっているのだとか・・・。

「ビールは(ホップという薬草を使っているので)苦い→危険な飲み物→だから飲みたくない」という思考になり、「ビールが嫌い」という感想になるのですね。

光太郎
光太郎

ある種の「本能」だから仕方ない部分はあります。

苦味はストレスの解消に役立つ!?

先ほどの記事の続きには、「苦味はストレス解消になる」という内容が書かれています。

ストレスを感じると舌にある苦味を感じる部分が塞がれて、一時的に苦味を感じにくくなるそうです。
ホップなどもそうですが、苦味成分にはストレス解消に役立つものが多く、体がより多くの苦味を取り入れようとしているのだとか。

光太郎
光太郎

人間の体や本能ってすごいですね!

ちなみにビールの場合、「イソフムロン」という成分が自律神経のバランスを整え、気分をリラックスさせてくれるようです。

ストレスが溜まった状態ではIPAやペールエールなどホップの苦味が強めのビールを飲むといいかも知れません。

ホップが効いたビールはハマるとくせになる(^^)

ホップが効いたビールはハマるとくせになる(^^)

慣れるまでは避けたいが慣れるとクセになるのが苦味

この記事ではビールが嫌いだという人の理由を、人間の生き物として根本的な部分から解説いたしました。

苦味というのは生物的に「危険な味」で、嫌い、避けたいと思うのは当然といえます。
ですが、ビールが危険な飲み物ではないのはわかっているので、何度か飲むうちに慣れてくるのだそうです。

慣れてくると、反対にその苦味がクセになってくるんです!

特に、IPAなどホップが強く効いたビアスタイルがありますが、それらホップホップしたビールが好きな人を「ホップヘッド(HOP HEAD = ホップバカ)」と呼んだりするそうです(^^)

光太郎
光太郎

そういう言葉ができるほど、苦味はクセになる味の種類なんでしょうね〜。

ところで、苦味と反対になるような「美味しい味」としては、例えばフルーツやスポーツドリンクに代表されるような甘い、または甘酸っぱい味があります。

これらは大抵の人が美味しいと感じるものでしょう。

「周りがみんな飲んでるから、自分もビールは気になる(飲んでみたい)けど・・・苦味がどうしても耐えられない」という場合は、フルーツを使ったビールを飲んでみると良いと思います(^^)

大事なのは自分が口にして美味しい・楽しいと感じられるものかどうか。
生理的に受け付けないものを頑張って飲むよりも、美味しいと感じられるものから少しずつ慣らしていく方がいいと思いますよ。

この記事を書いている時点で当ブログ内で紹介しているビールで言えば、カルディ(Kaldi)で取り扱っている輸入ビールにレモンやマンゴーを使ったビールがあっておすすめです♪

この記事がきっかけで、「ビールは苦いから嫌いだ」と思っていた人がビール好きになってもらえたら、本当にめちゃくちゃ嬉しいです(^^)

光太郎
光太郎

苦味にも意味がある!

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